お知らせ
能登の これからを アートで つくる "ノト・コレカラート"
能登の・これからを・アートで・つくる ”ノト・コレカラート”。
NPOひいなアクションが中心となって、能登のひとたちや、アーティストたち、こどもたちや、東京やあちこちにいるサポートメンバーと一緒につくるプロジェクトがスタートしました。
わたしたちは、能登の大好きなことやものを語り合っています。守りたいものは大切にしながら、新しいものことを生み出していきたいと思っています。
アートだからできることがきっとあるはず。
試行錯誤、あっちこっち手を出しながら、思いだけは能登の未来に向かって、進んでいきたいと思います。
活動を見守っていただり、参加していただいたり、応援していただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
NPOひいなアクション
一般社団法人アート&アーカイブスタジオ
高橋律子
"ノト・コレカラート"への思い
2024年1月1日に石川県能登地方を震源とした能登半島地震が発生しました。
4月29日時点で、死者は245人、全壊家屋は8,528棟にのぼります。
今回の地震では、断層の上下方向の動きによって陸側がせり上がりました。
輪島市の沿岸では最大約4メートルも隆起しました。
道路や水道管などのインフラは甚大な被害を受け、そのことから消火が遅れ火災の被害も拡大したのです。
被害が甚大であることに加えて、山間地を結ぶ道路が各地で寸断されており、インフラや住居の再建には時間を要するため、震災前の生活に戻るにはまだまだ時間がかかる状況です。
アートの力で子どもたち・地域の人たちの想いに寄り添う
アート制作を通して作品を完成させ、評価される体験は、子どもの自己肯定感を高めます。
自分の表現が認められることで、自信と達成感が芽生えます。 自己肯定感が高まると、自分に対する肯定的な態度が生まれ、挑戦意欲が増すでしょう。
アート体験は自己表現の機会を提供し、自己理解と自己肯定感を深めます。
非言語的アプローチやアートセラピーは、言葉で表現することが難しい感情や経験を扱うのに有効な手段です。
特に、子供や言葉で表現することが難しい人々に対して効果的であることは言われていますが、大人にとっても非常に有益なアプローチと言えます。
”ノト・コレカラート”が目指すもの
石川県は全国でも有数のアーティストが多く住む地域です。
輪島塗や珠洲焼等の復興支援はすでに動き始めています。
NPOひいなアクションは、アーティストの子育て支援を軸に、アートと子どもたち・家族・地域をつなぐ活動を金沢拠点で行ってきました。
今、わたしたちのところには、アートで何か支援したいと感じているアーティストやアート関係者の声が届き始めています。
生活基盤が整わない環境のなかでできることは限られているかもしれませんが、アートが被災者の方々の気持ちに寄り添えるツールであることは、これまでの災害被災地での実践で明らかになっています。
そこでNPOひいなアクションは、アーティストをはじめとする様々な専門家をプロボノとして、被災地・被災者支援を長期的に行っていくプラットフォーム「ノト・コレカラート」を立ち上げました。
まずはできることからスタートして、実践とリサーチを並行して行いながら、より本格的な活動へシフトしていきたいと考えています。
推進プロジェクトについて
長期的なプロジェクトのスタートアップとして実施を予定しているのは3点です。
いずれも広報活動はひいなアクションのWEBサイト、SNS等を活用いたします。
①金沢に避難している方へのアート・ワークショップ
子どもたちを対象としたアート・ワークショップ(現在、アーティスト・藤浩志さんが開発したおもちゃのリユースプロジェクト「かえっこバザール」の実施を検討)を開催し、子どもたちが自由におもちゃを手に入れられる環境を作るとともに、金沢市内の子どもたちとの自然体の交流の場を提供することを検討しています。
② 避難所におけるアート・リサーチ・ワークショップ
これまで農作業など忙しくされてきた方が、非難されてきて、何をしたらよいかわからない状況があると聞いています。そうした避難者の方々の状況をヒアリングする形でのリサーチ・ワークショップを実施します。リサーチ・ワークショップというのは、アーティストの呉夏枝さんが実践されているワークショップの手法で、手芸的なものづくりの手作業を通して、たわいないお喋りをしながら、それぞれの抱えている思いを聞き出していきます。スタートアップとしては市内の避難所で参加者数人レベルのリサーチ・ワークショップを行いながら、被災者の方々のニーズを引き出していきたいと考えています。
③ 被災地でのリサーチ・ワークショップ
最終的には被災地で、アーティストとともに復興支援を行っていくプロジェクトを実施したいと考えています。生活基盤が整わないなかでアート・ワークショップを行っていくことはもしかしたら迷惑になってしまうのではないかという危惧もありながらも、現実からちょっとでも気持ちを切り離す時間とその方法論を、アートを通して提供できる可能性もあります。この助成金では、珠洲市内の避難所で、誰でも手を動かせそうなアートのプログラムを提供するとともに現地のニーズをリサーチすることを目指します。
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